【大平洋金属の株価はどうなる?インフレ加速・ウクライナ情勢でニッケル価格高騰?】
こんにちは
兼業投資家の弁慶です(@benkei0709)
今回はニッケル専業大手である
【大平洋金属】について検証します
ウクライナ情勢懸念で暴騰しているニッケル価格
大平洋金属との相関関係を紐解いていきます。
※個人的見解であり、買い煽りではないのでご認識おきください
そもそも今なぜニッケル価格は暴騰しているのか。
結論、以下2要因あります。
- コロナ後の景気急回復
- ウクライナ情勢の緊迫化
コロナ後の景気急回復により、様々な物価が上昇しています。(インフレ)
先日発表された米2月消費者物価指数(CPI)は7.9%と40年ぶりの高水準です。
日本国内でも、うまい棒やガソリンが値上げ、と歴史的な物価高が進んでいます。
特にニッケルはEVバッテリーに使用されるため、世界的なEV需要を受けており、在庫が枯渇している状態です。
また、それに拍車をかけたのがウクライナ情勢です
直近の暴騰は、ウクライナ情勢によるものです。
ロシアは世界第3位のニッケル生産国であり、世界市場シェアNo.1であるノリリスク・ニッケルもあります。
ウクライナ進行を受けて、ニッケルの逼迫化懸念により
LMEニッケル価格は1週間でなんと70%高騰し、一時的な取引停止が発表されました。
ニッケル以外にも、小麦や原油などロシア依存度の高い商品は軒並み高騰しています。
インフレで物価高が加速するなか、今回のウクライナ情勢が更なる追い風となりました。
特にニッケルはEVバッテリー電池に使われるため、世界的な需要が高まっています。
ではニッケル価格の推移を見ていきましょう。
以下ニッケル価格の年次推移です
2008年にピークの35,000ドルを付けていますが、2月時点で23,000ドルとピーク時に迫る上昇を見せています。
2月時点なのでウクライナ情勢を加味する前の価格となります。
そのため今後もニッケル価格の上昇が見込まれます。
ウクライナ情勢が落ち着くまでは、ニッケル価格は高止まりする推測です
また、EV需要もあるので、ニッケル需要は堅調に推移するかと思います。
景気後退がない限りですが。。
ニッケル価格をリアルタイムで知りたい方は、以下サイトから確認できます
【LMEニッケル価格】
最後に大平洋金属について解説します
大平洋金属は国内最大手のニッケル生産企業です
ニッケルにはニッケル鉱石(原料)と加工があるのですが、大平洋金属は仕入から販売まで一気通貫しています。
原料となるニッケル鉱石も当社関連会社の鉱山から仕入れています
大平洋金属はニッケル事業が売上の98%を占めており、業績はLMEニッケル価格×外国為替です
LMEニッケル価格上昇×円安時に当社の増益となります。
因みに2月8日に発表された第3四半期では、適用LMEニッケル価格と為替が公表されています。(赤枠部分)
現在ニッケル価格は17$/1bという高水準に加え、円相場も117円/$と円安が加速しています。
つまり、上記で記載した増益要件を大きく満たしています。
ニッケル価格は一時的な高騰であるものの、需要の逼迫化は当面続くとみられ、高止まりは避けられない、と考えます。
これらは次期4Qの利益計上となり、3Q時点で進捗率は既に84%です
本決算までに上方修正の可能性が高い、と予想しております。
また、現時点でPER9倍、と割安水準であります。
来期の通期予想や配当期待を考えると、第2の海運銘柄として期待しています。
余談ですが、ニッケル価格最高値の2008年、大平洋金属の株価は20,000円を超えています。
時価総額もまだ低く、ポテンシャルがあるだけに期待できそうです。
最後に今後の方針を。
あくまで個人的見解ですので、ご参考までに。
元々長期目線のシナリオで考えているので、下値は拾っていきます。
ただし、景気後退が顕著になった場合は、損益確定する必要があると考えます。
景気後退局面では、コロナ渦中同様にあらゆる産業がstopするため、ニッケル需要も後退するからです。
景気後退したら、すべての株価が下落すると思いますが。。
景気後退や過剰な円高局面がない限り、基本的には長期視点で見守ります。
最後までご一読ありがとうございました。
今後もブログ更新しますので、Twitterフォロー下さると嬉しいです^^
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